summerkid’s blog

日本のどこか懐かしい「夏」を描いた本を紹介していきます。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の本⑤ 夏の庭

④から少し間が空いてしまった。誰もこのブログを見ていないのに更新し続ける私のメンタル強い。 5冊目はこれ。 『夏の庭』(湯本香樹実 新潮文庫 ) 私が紹介する間でもなく、至る所で目にする本だと思う。『夏』と言えばこの本だ。だからあらすじは省略します…

夏の本④ 幻夏

『 幻夏 』(太田愛、角川書店)は完全なミステリー小説である。 ミステリー小説にそんなどこか懐かしい青春の夏の要素なんてあるの?って思う人がいるかもしれない。ちゃんとあります。 このミステリーは20年以上前の夏に多摩丘陵の、京王よみうりランドなど…

夏の本③ 太陽のあくび

今回の表紙はなんとカラー。 『 太陽のあくび 』 有間カオル メディアワークス文庫この物語の題材は愛媛県の小さな村の農家が開発したミカンである。そしてそのミカンを売り出そうとする愛媛の高校生、そして東京にあるテレビ通販番組のバイヤーを中心に話は…

夏の本② 夏の滴

『 夏の滴』桐生祐狩 角川ホラー文庫 美しいタイトル。この『 夏の滴』という3文字だけで青春の瑞々しさが頭の中に浮かんでくる。↑私が書いた美しい表紙イラストです。 だが違う。この作品は第八回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞している。 この作品は小学…

夏の本① 夏へのトンネル、さよならの出口

1冊目はこの本。 『夏へのトンネル、さよならの出口 』(八木迷、ガガガ文庫、小学館) 8月の頭、私は岐阜県の飛騨高山、そして白川郷を訪れた。金欠大学生としての誇りを胸に、もちろん使ったのは青春18きっぷ。その道中に読んだのがこの本だ。 (書影は著作権…

このブログをなぜ開設したか

高校に入学した辺りからだろうか。私は日本の田舎の風景、特に夏の田舎の風景に強く惹かれるようになった。どこか懐かしい、夏の緑や青に光り輝く山や川、田園風景を見て感じたかった。 その理由は自分でも分からない。本当にいつの間にかそのような景色を好…